連休直前まで天気予報は「絶好の行楽日和」だったのが、初日の土曜日は曇って肌寒く、午後には雨も降り出してしまいました。風がなく海が穏かだったのがせめてもの幸いでしたが。
事前の海況情報では松根でなんとボロカサゴが出ているようでわざわざお客さんが来られている?くらいでした。
台風後の松根はどうなったか知りたく、いそいそとエントリーして根に着くとあらかじめ荒れていると聞いてはいましたがそれを上回る状況でした。
松根は東西に延びている低い根ですが、海藻は剥ぎ取られ、岩盤がむき出しになり、岩と岩に詰まっていた堆積物もきれいさっぱり取り払われ「荒涼」という表現が頭に浮かびます。進んで行くと板みたいなものが何枚も積み重なっていてなんだろう?と思ったら板状の岩盤が裸になっていていままで覚えていた場所がすっかり変わってしまっていてまた愕然。
ソラスズメやホンベラといった魚はいますが食べるものもないような場所では生きるのも大変でしょう。
それでも南側のミドリイシやサンゴは無事で、コガネスズメダイの幼魚なんかもいました。今回は北の方まで行かなかったのですがどうなっているのでしょうか、心配です。
ボロカサゴはおらず?がっかりして2本目は新漁礁からカロウ根へ。北が深いカロウ根は水がそれほど掻き回されなったのかほとんど無傷です。
例によっていつものコースでいろいろな魚達に会えてほっとしました。透視度も上がってきて次の日が楽しみになりました。



ケラマハナダイ幼魚?

左は台風の傷跡生々しい松根で。右は無事だったカロウ根で。こうして並べると左はケラマで良しとして、右はえーとえーと、ケラマ?それともアカオビハナダイ?
尾鰭の上下の先端にある赤い点が繋がるとケラマハナダイで繋がらないとアカオビハナダイなのですがそもそも魚の向きも悪いし、尾鰭もよく判らないし、う〜ん困った。でもこんな事で悩むのは楽しいですね。



ツノハタタテダイ

小カロウ根で無事に生き残ってくれました。



タテジマキンチャクダイ幼魚

タテキン祭りは継続中です。カロウ根で浅いところから深いところまでかなり見られます。



キイロハギ幼魚

イソギンチャクと比べてもらうとまだまだ小さい子ですがこちらも台風を凌いで元気で、思わずうるうるしてしまいます。



マダラトラギス

ソメワケヤッコを撮って、(撮れなったから見ていてに訂正します)いたら近くにいた死滅回遊のトラギスです。黒いスジで悪人面ですね。



フウライチョウチョウウオ

松根で、次のトノサマダイの近くにいましたが台風のせめてもの恩恵でしょうか?



トノサマダイ

ナンヨウハギと一緒にいたサンゴ大好きのトノサマダイの幼魚はいなくなってしまいましたが、松根にこんな大きいトノサマダイがいてびっくりです。
最初はイッテンチョウチョウウオと間違えました。

これでお終いです。ありがとうございました。

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