ポイント名 カロウ根
年月日 2011年1月15日(土)
天気 くもりのち晴れ
風向き 東北東のち西北西
風速 なしのち9m
気温 11.2℃
最深水温 16.3℃
透視度 20m
透明度 20m
ほとんどなし

潜水とは無関係ですが先日、探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャー川口淳一郎博士の講演を2時間も聴く機会があり大変感銘を受けました。
『高い所に昇らなければ水平線はみえてこない』いい言葉でした。
「はやぶさ」と通信途絶発生により運用中止の決定を迫られたことや、難局にあえて宿題を出して士気を高めたこと、万策を尽くして最後に神頼みをしたことで、やり残したことがないことが確認できた。
「はやぶさ」の飛行についてはあちこちで記されていますが計画から20年かかり「はやぶさ」を地球に帰還させることが最大のミッションであり、当初の計画ではカプセルのみを地球に落とし、「はやぶさ」は再び宇宙に戻る予定がエンジン不調のためやむなく本体も再突入し、燃え尽きたこと。それでも最後に太陽電池保護のため眠らせていたシステムを起こし「はやぶさ」に地球を見せて7枚写真を撮って最後の1枚が奇跡的に地球を写していたこと等々、胸を打つ内容でした。
このほか講演の本題からはずれますが「はやぶさ」はネット上で擬人化しかも女性になぞらえているのが圧倒的に多いのですがプロジェクト側の方は「彼」「カプセルを産む」等男性女性両性を使われていたり、イオンエンジンの中和機のバイパス回路について「こうしたこともあろうかと」発言はないと推察されたこと、事業仕分けの話等々興味は尽きませんでした。

さて。
長居をする寒波は日本海側に大雪を降らし、太平洋側の館山は地元で「おおにし」と呼ばれる強い西風がやみません。
寒さや諸々に挫けて潜水を躊躇しましたがお隣の波左間さんの情報で黒潮が接近し、水温・透視度が上昇と聞いて前言を撤回、館山へ出かました。
西風が吹く予報でしたが、エントリー時はまだ穏かで情報のとおり青く、水温も16度台といいコンディション。
メンバーは代わり映えしないのですがカロウ根へ。先週見つかったクマドリカエルアンコウの赤橙色が思いのほか人気がありました。私はアヤトリを探しに北西へ向きを変えてさようなら。
坂田にしては深い24mでウツボが喧嘩しているのを見て無駄に時間を費やしてしまった後はカロウ根に。坂田では珍しいシロタスキベラの若魚を確認するも撮れずに南側へ回り、イカを眺めているとMarkさんが手招きしています。指示棒の先をたどるとセナキルリスズメダイ!!ではありませんか。いいものを見せてもらいました。お聞きしたら昨年からいたとのことです。すごいぞ坂田&Markさん。
小カロウ根にもどり水面を見上げると波立ってきています。先に上がったあつじがラダーを叩いてエキジットを促しています。海上は西風で大荒れに。ほうほうの態で帰港し1本で終了です。
一方、館山市の寒中水泳の監視に出かけたN先生達は大会が中止になってお弁当ももらえずプリプリして帰ってきました。



ウツボ 一触即発でしたが見物に割り込んだら左側がやる気をそがれたようでした。サンダ対ガイラみたい(古い)。



ツマジロモンガラ幼魚 寒くなると動きが鈍く撮りやすい。



クマドリカエルアンコウ オレンジ色は珍しいとは知りませんでした。でもこの子はブツブツもあってちょっと引いちゃうな。



セナキルリスズメダイ幼魚 とてもかわいい幼魚です。去年に続きまた見ることができてうれしい限りです。2011年も期待できるかな。

これでお終いです。ありがとうございました。

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