2010年を超える2012年の死滅回遊魚ラッシュ。もどかしく待って迎えた週末、いつも以上にドキドキしながらエントリーしましたが先週を上回る内容でした。
メバル岩のクロメガネスズメダイは健在、横にいたケラマハナダイはさらに小さい個体に変わっていました。あつじが教えてくれたムレハタタテダイ、アジアコショウダイも元気いっぱい。
2本目、新漁礁から目標を持って探しながらカロウ根へ。「?」はつくものの見事にいてくれて、機嫌良く根に上がり南側に回るとケラマハナダイの幼魚が5〜6匹というありえない光景に絶句。時間が大分経ってしまっていて戻る時間ですが「何か出るかなぁ」と予感したら、そのとおりソメワケヤッコ、ムスジコショウダイが出てしまいました。
DECOぎりぎりという芳しくない状態でエキジット。来週はどうなっちゃうんだろう??



坂田海岸

風もまだ南寄りで海はべったり、きれいな入道雲が大きく広がっていました。



オオモンカエルアンコウ

「先週から来訪者1」 眼がなかったらカイメンと同化していて判らないです。



クロメガネスズメダイ幼魚

「先週から来訪者2」 同じ場所にいてくれました。



アカモンガラ

「先週から来訪者3」 鰭数を数えていないのですがスジナメモンガラでなくアカモンガラだと思います。前回新漁礁に出た時は鰭を数えて眼がしょぼしょ。



カシワハナダイ幼魚

「先週から来訪者4」 トリの座は落ちたけれどやっぱりきれい。



ナガブダイ幼魚

奥のとトリミングで消されたのと合せて3個体が松根で。この辺はジミなので撮っていても他のダイバーにスルーされてもやむなしです。



アオスジテンジクダイ

カロウ根で。坂田にそぐわないきれいなテンジクダイ。結構撮りづらくて難儀しました。



ムスジコショウダイ幼魚

「トリを逃した魚1」 次のソメワケヤッコで時間が無くなったと思ったらまたこんなのが出ました、泣く泣く数カット撮ったもののピンボケ。



ソメワケヤッコ幼魚

「トリを逃した魚2」 カロウ根で35分経過、ちょっと深めにもいたので窒素も溜まってしまって帰る途中での出会い。臆病なヤッコ系を撮るには時間がかかるのですが逆さになって砂時計をひっくりかえして見ようがロスタイムを要求しようが時計の針は容赦なく刻んでいきます。結局ピンボケで消化不良に。  



ヒマワリスズメダイ幼魚

狙ったのはこのスズメダイ。−18mで見つけたときコガネスズメダイと一緒にいました。
腰と気持ちを落ち着けて撮影開始。窒素も溜まったところでまあいいだろうと終了。帰って画像を開くのが楽しみでなりませんでした。

が、しかし帰宅してもう一度ヒマワリ、コガネ、キビレ、キホシの違いを確認するうちに疑問が湧いて決定打に欠けることから今回は『暫定ヒマワリスズメダイ』とせざるをえませんでした。
詳しくは以下のとおりですがお暇な方はおつきあいくださいませ。


左と中央は今回のスズメダイ。一番右は同日、他の場所で撮ったコガネスズメダイ。
コガネスズメダイは比較して体高が高く、腹鰭が黄色い特徴が言えます。一方、中央の個体の胸鰭は縁が白く、鰭条も薄色なことからコガネスズメダイとは違うと判断できます。


次にキビレスズメダイ(仮称)と比べてみます。
先週撮ったキビレスズメダイ(仮称)(中央と右) 見分けるポイントはキビレスズメダイには胸鰭の黒点があるがヒマワリスズメダイにはない、またネット上では背鰭の終点に白い点も見分ける点の一つとあります。ところが好書「スズメダイガイドブック」ではこの白点について記載がなく、他には尾鰭の付け根の明るい黄色の境界はまっすぐ切り替わるとあります。

う〜ん、わからないですね。もう少し成長したところで見たいなあ。
という結果からトリはとったが重〜い「??」がついちゃった暫定ヒマワリスズメダイです。

その後、2012年末にレグルスダイビングの加藤さんに見ていただき、「ヒマワリススメダイ」と教えていただきました。よかったぁ♪

これでお終いです。ありがとうございました。

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