9月に入ると死滅回遊魚が坂田でも本格的に見られるようになり、10年振りどころかもう二度と会えないだろうという種類もやってきて目が離せず、ミーハーだろうが節操がなかろうがいそいそと海に向かうのでした。
1年前のログを見返すとさやが「イロブダイ」を見つけているなあと思ったら「ネジリンボウが出ました!」と彼女から連絡が入ってきたではありませんか。
ネジリンボウは伊豆に行かれる方でしたら「あぁ〜いるよね」と言われるハゼですがお隣の波左間ではちょくちょく出ているものの坂田でいまだ見たことがない魚で、私は1度だけ出かけた愛媛の室手ビーチというこれまたマニア的なポイントでしか見たことがありません。いやが上にも期待は膨らみ、スタッフより早くお店に到着し早朝から松根にさやに続いてポイントへ。
坂田に詳しい方(笑)でしたら三畳岩のすぐ北に岩盤が三角に切れて砂地になっている場所と言えばわかるかと思います。出し潮で船が着くとちょうど真下になるところです。
でハゼを探すさやは目印の岩にのしかからんばかりに体を乗り出し目を凝らしています。『ハゼを見るには無頓着なアプローチだろう』と思う残りのメンバーは控え気味に待ちます。

待ちます・・・・・・い・な・い・・・・・・待ちます・・・・・・やっぱりいない。
あつじはすでに視線をそらせて動き出し、K子もつられて離れていき、まるでともさんの『ビシャモンエビ事件』の再現です。まあ新々漁礁や松根ではいろいろいて楽しかったものの、終わって上がった船上では話もはずみません。
K子はその後も戻って小さいエビとハゼがいたので諦めきれず見ていたそうです。

2本目、通常時間に来られたゲストも一緒に松根へ。水は青く、暖かいです。
今回は先に入らせていただきました。そうっと覗くといました!!念願のネジリンボウです!!
もう狂喜乱舞状態で後から降りてきたBOOさんに降りてもらう場所を変な指示を出して却って混乱させてしまいました。

漁礁ではイッテンチョウチョウウオ、松根では新たなマダラタルミも見つけられて素晴らしい1本でした。よかった、よかった。



ゴンズイ

「タワー」みたいにもみ合っていました。



ムレハタタテダイ

松根の周りのトサカにいました。そういう季節なんですね。



ヨコシマクロダイ幼魚

メバル岩、松根、カロウ根と3箇所で見ました。



ウメイロモドキ幼魚

今年は新々漁礁にいろいろな魚が来ています。



ケラマハナダイ

こちらも新々漁礁で。カロウ根には萌え系のケラマのチビがいたのですが翌日は見つけられず残念。



ネジリンボウ

N社長もいままで見たことがなかったネジリンボウ。
とってもフレンドリーな個体で近くまで寄っても大丈夫です。

これでお終いです。ありがとうございました。

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