台風26号による豪雨で被災された大島の皆様に心からお見舞い申し上げます。いつかは行きたいと思っていた大島の災害現場を報道等で眼にすると辛いものがあります。
大島とわずか50kmほどしか離れていない館山は幸い大きな被害はなかったのですが湾内に大きな貨物船が座礁していてびっくりしました。

風が強く時化の中マナティーズさんとともにタイヤ漁礁に着けてチェーンからエントリー。
台風が過ぎて3日経過しているので海中も落ち着いているかと思ったら透視度・透明度ともに悪く1mぐらいしか見えません。これだけ濁っているのは初めてです。
北に行くとタイヤがいくつかありましたがあまり潜らないタイヤなのでどこだかわからず見た魚もコロダイやツノダシ、クマノ等々10種もいないしブイも見付けられずで29分で潜水中止を決め、浮上。船上で待機していた山ちゃんに拾ってもらう有様の1本でした。
来月座間味に行かれる方や初ファンダイビングのお客さんにとって、とても忘れられない1本になったのではないでしょうか。

風は更に強くなって今日はこの1本で終了だなあとお店でぐだぐだしているうちに何故か作業潜水のお手伝いでもう1本行くことに。
伝馬で出港すると「しんでもいい人だけ行く」時を上回る「しんじゃうかもしれない」くらいの波と風です。
それでも松根に着くと気持ち波が小さくなっててきぱきと準備をしてエントリー。
N社長が張ったガイドロープから各人が散って台風で散らばった「◎◎◎」が着いた○×を見つけたらフィンを脱いで抱えて海底を歩いて元に戻します。
少し水深があるせいか2mほどは見えるのが救いで途中から山ちゃんと仮バディになってカゴに○×を詰めて運び、ポロポロ落ちる小さい◎◎◎も拾って何往復したでしょうか。
気づくと残圧が少なくなって先に離脱、松根に向かいましたが何度も行った道なのにたどりつけません。松根の南側はタイヤもそうですが砂という砂がなくなってつるつるの岩盤になってしました。「上は大荒れだしまずいなあ」と思いながらあきらめて浮上したら運よく松根のブイのロープがあり、やれうれしやと縋る思いでロープにつかまりました。、やがてN社長とS口先生も戻ってきてロープにつかまり、社長はエアがなくS口先生のオクトをもらうというなかなか切ない場面がありました。一応全員無事に帰港し、5時を回って暗い中ほっとして下らない冗談を言いながら終了です。
聞くところによると金曜にはナンヨウハギのサンゴは1/3くらいに欠けてしまいナンヨウハギを含め全く魚はいなかったそうです。
そんな中でも父は土曜日に娘は金曜日にキムスメを拾ってきていました。恐るべしN家です。

ということでファンダイビングで初めてシャッターを押さない日でした。